日本シリーズ第4戦でホークスが勝利し日本一になったのを福岡ドームで観て、高揚感に包まれて帰宅した後、とても悲しいニュースに触れた。

「マラドーナが亡くなった。」すぐには理解出来なかった。

あのマラドーナが。自分がサッカーを大好きになったきっかけを作ってくれた彼が。

彼が出場したワールドカップをテレビの前で胸をわくわくさせながら観ていたのを今でもよく覚えている。

自分がバックパッカーとして、ニューヨークの安宿にいた時に鮮明に記憶に残る事があった。

ニューヨークのホテルの宿泊代は、とても高かったので、世界中のバックパッカーがこの安宿に集まっていた。

2人の女性に声をかけられたので、いつもと同じように「出身国はどこですか」と尋ねると、2人は「アルゼンティナ」と答えたので、

自分は間髪入れずに「マラドーナ！」と返すと、2人は呆れた表情をした。喜んでくれると思って言ったのだが意外な反応だった。

よくよく考えると、「アルゼンティナ」と言うと、世界中の人から「マラドーナ」と言われているんだなと思った。

アルゼンチンの大統領の名前は知らなくても、マラドーナの事は知っている。

こんな面白いエピソードをくれたマラドーナ、どんなことをしても憎めないマラドーナ、世界で一番サッカーがうまいマラドーナ、

たくさんの思い出をありがとう。

マラドーナ、マラドーナ、マラドーナ、マラドーナ、マラドーナ！